TCPの計画問題は、『税金が安い制度』を当てる問題ではありません。誰が拠出・所有するか、どの制限が先に働くか、今の控除と将来の分配をどう比較するかを判断する問題です。本記事では、事業主の退職制度、個人のIRA・HSA・529、投資損失とSocial Securityを同じ意思決定の型で学びます。

この記事の要点
  • at-risk限度を先に計算し、その後passive-activity制限を順番に適用する
  • 相続IRAは受益者区分を確認し、10年ルールと適格例外を分ける
  • spousal IRA、SEP、SIMPLEは誰がどの形で拠出するかを比較する
  • HSA・529は適格性・用途・earnings・追加税を分けて判定する
  • 投資損失、Social Security、409Aは課税・給付・支払時期を混同しない
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1|at-riskとpassive activityは順番が違う

事業・投資活動の損失では、最初に納税者がどれだけ経済的にat riskかを計算します。現金、財産、個人的責任を負うrecourse debtなどが基礎になり、通常のnonrecourse debtは同じ扱いではありません。at-risk額を超える損失は、その段階で控除できません。

at-risk限度の次に、material participationやpassive activityのルールを検討します。受動活動なら、at-riskを満たした損失でも当年の非受動所得へ自由に使えるとは限りません。制限ごとに残高を追跡し、順番を逆にしないことが重要です。

  • 投資現金・財産のbasis
  • 個人的責任のあるrecourse debt
  • at-risk限度と未控除損失
  • material participation・passive lossの次段階

2|相続IRAとspousal IRAは受益者・拠出者で考える

相続IRAでは、配偶者、eligible designated beneficiary、その他のdesignated beneficiaryを区分してから分配スケジュールを選びます。一般的な非配偶者受益者に10年ルールが適用されても、年度中の分配要件や最新のIRS案内が関係する場合があるため、所有者の死亡年と受益者の立場を先に固定します。

spousal IRAは、compensationのない配偶者がいても、joint returnと働く配偶者のcompensationがあれば拠出を検討できる制度です。個人の口座・制限・控除可否は配偶者ごとに管理し、相手の口座を自分のIRAとして扱う制度ではありません。

  • 相続IRA:死亡者との関係と受益者区分
  • 10年ルール・RMD・分配の年度
  • spousal IRA:joint returnとcompensation
  • 拠出限度・所得制限・控除可否

3|SEPとSIMPLEは事業主の目的から選ぶ

SEPは、事業主が自分と適格従業員のSEP-IRAへ雇用主拠出を行う簡素な制度で、従業員の選択的給与減額拠出を中心に設計されていません。SIMPLE IRAは、従業員の給与減額拠出と雇用主のmatchingまたはnonelective拠出を組み合わせる制度です。

設問では、従業員に給与減額の選択肢を与えたいか、雇用主拠出を全員にそろえるか、既存の他制度や通知義務があるかを比べます。年間拠出限度額は年度で変わるため、制度の構造と数値をノートで分離します。

  • 誰が拠出するか(雇用主・従業員)
  • 給与減額とmatching/nonelectiveの有無
  • 適格従業員・通知・他制度との関係
  • 対象年度の限度額・期限を公式資料で更新

4|HSAと529は適格性・用途・earningsを分解する

HSA拠出を計画するときは、HDHP加入、Medicare、一般的なFSAなどの不適格な保険を先に確認します。qualified medical expensesへの分配は通常有利ですが、非適格用途では別の税務結果と追加税が生じ得ます。

529では、adjusted qualified education expensesとの対応を確認します。奨学金を受けたbeneficiaryについては、関連する分配のearningsに追加税の例外があり得ますが、earningsが常に非課税になるわけではありません。basisとearningsを分けて計画します。

  • HSA:HDHP・他の保険・適格医療費
  • 529:AQEE・奨学金・分配額
  • basisとearningsの配分
  • 所得算入と追加税の例外を別々に判定

5|Social Securityと409Aは支払時期を確認する

Social Securityをfull retirement age前に請求しながら働く場合、SSAのretirement earnings testにより、適用限度を超える賃金が現在の給付額へ影響します。これはIRSのSocial Security課税計算とは別の分析です。差し止められた給付の扱いも、単純な永久没収とは考えません。

nonqualified deferred compensationでは、Section 409Aが許容される分配事由と前倒しを制限します。雇用主の任意でいつでも前倒しできる条項は、制度の時期ルールに反する懸念があります。給与源泉徴収票や現在の税率だけで制度の有効性を判断しません。

  • SSAの就労所得テストとfull retirement age
  • 給付の差し止めと将来調整
  • 409Aの許容分配事由
  • 任意の前倒し・文書・運用の整合性

6|投資損失はwash saleとcarryoverを一連で追う

株式を損失で売却した後、適用期間内にsubstantially identicalな株式を買い戻すと、wash saleにより損失の当期控除が繰り延べられ、代替株式のbasisへ加算されます。売却日、買戻し日、数量、口座、実質的同一性を確認し、単に『損失を計上した』と終わらせません。

wash saleの対象でないnet capital lossが当年のordinary income控除上限を超える場合、超過分は将来年へ繰り越してcapital gainと相殺できる場合があります。現在年の相殺、ordinary income上限、carryover characterを別表で追跡します。

  • wash-sale期間とsubstantially identicalの判定
  • 否認損失の代替株式basisへの加算
  • 当年のcapital gainとのnetting
  • 残余capital lossの将来繰越とcharacter

7|TCPの計画案は3列で比較する

複数の計画案があるときは、①短期の税効果(当年控除・所得算入・追加税)、②将来の資金とbasis(分配・売却・繰越)、③制度要件(拠出者、受益者、保険、提出・記録)を3列に書きます。最も大きな当年控除だけを選ばず、事実に示された制限を満たす案を残します。

税率、拠出上限、Social Securityの所得限度は改正されます。恒久的な判断フローと年度固有の数字を別ノートにし、問題演習では出典と対象年度を必ず記録してください。

  • 当年の税効果
  • 将来の分配・basis・繰越
  • 制度要件・期限・記録
  • 公式資料の更新日と対象年度

公式情報・参考資料

制度や出題範囲は変更される場合があります。最終確認には以下の公式情報をご利用ください。

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